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【海洋散骨をお考えの方へ】「自分が死んだらどうすれば…」大切なペットが「その後」も安心して暮らすための法的手続きについて

書類

海洋散骨を通じ、終活や墓じまいをサポートしている湘南海洋葬です。このブログでは、海洋散骨にまつわる知識や最新情報のほか、お客様から寄せられた疑問や質問、実際に行った方の声などをご紹介します。逗子市にある仏具店「佛縁堂あみりと」(逗子郵便局向かい)に相談窓口を設け、専任スタッフが疑問や不安にお応えしていますので、お気軽にご相談ください。今回のテーマは、「飼い主がもしもの場合になってもペットが安心して暮らすための法的手続き」です。


法的手続きの確認

ペットの死というのは、ただの出来事ではなく、家族構成の一つの大きな変化を意味します。愛するペットが亡くなった後、その世話や愛情を注いできた時間をどう捉え、どう記憶に留めるかは、それぞれの家族にとって重要な課題となります。同時に、ペットにとっては飼い主の死は非常に大きな変化をもたらします。そのため、いざという時に備えて飼い主自身の遺言にペットの将来を考慮に入れた指示を盛り込むことは、ペットにとっても飼い主にとっても安心をもたらします。

飼い主が亡くなった場合、ペットは突然の変化に翻弄されることとなります。遺言にペットのケア指示を含めておくことで、残された家族が適切な対応をとりやすくなるのです。たとえば、飼い主が自分の死後、ペットを誰が引き続き面倒を見るのか、そのための資金はどのように準備するのか、といったことを明確にしておくことができます。また、遺言にペットの飼育に関わる具体的な願いや指示を書き記すことで、ペットの将来に対する不安を軽減することが可能です。

信託や寄付を活用する方法も

しかし、日本の法律上、ペットは「物」扱いされ、人間と同様に相続人となることはできません。そのため、遺言でペットに資産を直接遺すことはできませんが、ペットの飼育や世話をするための資金を遺すことは可能です。これには信託という方法を利用することが一般的です。ペットの飼育費用を信託銀行に託し、ペットの世話をする人がその資金を使用することができるようにするのです。また、特定の動物愛護団体に寄付をすることで、ペットのケアをしてもらうことも考えられます。

ペットの将来的な世話については、遺言だけではなく、生前に家族や信頼できる人たちとしっかりと話し合っておくことが大切です。例えば、飼い主が高齢になった場合や、病気や怪我でペットの世話ができなくなった場合など、様々な事情でペットの飼育が困難になることがあります。そんな時に備えて、事前に家族内で誰がペットを引き取るのか、ペットの生活費用はどうするのかを話し合い、合意に至ることが重要です。

信頼関係が重要

また、近年ではペットシッターやペットホテルなどの専門的なケアサービスを利用することも選択肢の一つとなっています。しかし、これらのサービスは一時的なものであり、ペットの終生飼育を保証するものではありません。そのため、ペットにとって最善の選択肢を選ぶためにも、信頼できる人物や団体を選び、具体的なプランを準備しておくことが求められます。

私たちにとってペットは家族の一員であり、その生涯を通じて共に支えあう存在です。飼い主が亡くなった後もペットが安心して暮らせるように、しっかりと計画を立て、心の準備をしておくことが、ペットへの深い愛情の現れです。遺言にペットのことを考慮に入れることは、ペットへの愛情だけでなく、家族への配慮も込められた、非常に大切な行為と言えるでしょう。

海辺のわんちゃん


最後までお読みいただき、ありがとうございました。このブログを読んだ方は、散骨や墓じまい、終活などに興味関心がありインターネットで検索されたものと思います。ただ、終活やお墓のお悩みは百人百様です。「こうすれば良い」という一律の答えはなく、インターネットを検索したり、本を読んだりしてみたものの選択肢が広がって逆に迷ってしまい、なかなか具体的な行動に移せない方が多いのではないでしょうか。

湘南海洋葬では、仏壇・仏具に関するご相談も受け付けております。相談窓口を設置している「佛縁堂あみりと」では、現代のリビングや暮らしに合う位牌を取り揃えており、実際に見ていただくことができます。電話のほか相談窓口でのご相談も随時受け付け、終活カウンセラー資格を持った専任スタッフが疑問や不安にお応えしています。地域の石材店さんや墓じまいが専門の行政書士の先生と連携しているため、「墓じまいをしたいが、お寺とトラブルになった」といった場合もサポートいたします。 ご供養は亡くなった方はもちろん、今を生きる私たちのためのものでもあります。現代の暮らしにあった形で、一人でも多くの方が納得いくご供養の形を見つけられるよう、お手伝いできればと考えています。

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